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三聖病院院長、宇佐晋一先生の講話録です。
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新年あけましておめでとうございます。

昨年より本ブログを立ち上げ、ほそぼそながらも、
院長先生の講話普及を目的に、ブログを発信させて頂けたことを光栄に思います。

暖かい見守りとともに支えを頂いている方々、またご許可を頂いた院長先生に、
この場をかりまして、お礼申し上げます。

不適切な表現や、至らない点も多いかと思いますが、細くとも長く続けていければと思っています。

本年もよろしくお願いします。


さて、新年最初の日曜講話は、森田正馬先生直筆の掛け軸とともに始まりました。

三聖病院の院内には、森田先生直筆の掛け軸が何点か掛けられていますが、
そのどれもが、大胆で力強く、芯を射抜くような筆跡が見事です。

言葉ではなかなか表現できるものではないので、三聖病院に来られる機会のある方は
院内に目を凝らして、是非ご覧になって頂きたいと思います。


【 MEMO 】

・ 頂けるものはそのまま頂く

・ へそ曲がり

・ 予防しない、回避しない。それだけのこと。

・ 人間の意識は2つの感情を同時に認識できない。

・ 外のものの心配だったら何をしてもよろしい。

・ 鮮明かつ敏感になってくる。

・ 対 という文字の出てこない精神生活

・ 自分で自分を肯定してもいけない。

・ あるがままを手段とすると、あるがまま と あるがままでないもの に分かれてしまう。
  あるがままになって治る、となってしまう。

・ この世にあるがままでないものなどあるのでしょうか。

・ あるがままは何かの状況をさすものではない。

・ 事実に服従することを実行している=治っている。

・ 世間の俗っぽい考え方。

・ 人間の脳はまだまだ余裕がある。その1/5しか使ってない。


【 黒板MEMO 】

・ 不問療法

・ 「対」

・ 自己-肯定
     -否定

・ 止揚-正
     -反

【 掛け軸 】

「苦痛を苦痛し 喜悦を喜悦す 之を苦楽超然といふ   昭和2年7月 森田形外」 






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しばらく更新が間延びになってしまっていてすみません。

定期的に更新できるときとできない時がありますが、なるべく月2回のペースでは継続していけたらと思っています。

よろしくお願いします。


さて、今日は久しぶりの日曜講話。

講話が行われる作業室も今日は傾聴者で満席でした。

先生がご持参される掛け軸に、

みなさんのご足労を労うかのような先生のお心遣いを感じれるのは、

日曜講話ならではであるな、と感じています。


【MEMO】

・ 感情は普通論理に従うものなし。

・ 予防に熱心。

・ 言葉でとりあげられる。そこからさきはすべて虚構。

・ 神経症は考えによって成り立っているだけ。

・ あいうえお、abc、自分の名前。全部忘れることができます。

・ すべて意識の問題。ただそれが考えた意識では困る。

・ なにものにも関係ない個々のあり方。

・ 何を考えいていてもよい。その次に言葉を足さないだけでよい。

・ 自己意識の中にきめられたものが何ひとつない。

・ 言葉を使わなければ自分がそのまま宗教

・ 「養神」を計画的に達成してはならない。


【黒板MEMO】

・ 自己不全感。不安

・ 主観的虚構性

・ 病感(主観的障害)

・ 「不伝の如道をもって 胸間に掛在せずんば 見孫と称することを許さじ」
 
 / 大灯国師遺戒




 

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とある大学にて、森田神経質と他の人との比較を目的とした心理検査がされたそうです。

結果として、

森田神経質の特徴として挙げられる、「内向性、幼稚性、自己中心性、負けず嫌い」は他の人と

あまり差異がなかった。しかし厳密に見ると、自分はまだ不十分である、治さないといけないという

”自己不全感”と、こうでないとけいない、完全に治さないといけないという”完全主義”、という気質が

他の人と異なっていたそうです。

まさしく私のことである。ふむふむ、と頷きながらも、その気質を治すではなく、活かす道をここで教えて

いただいたことにとても感謝しました。



【MEMO】

・ 構造が与えられてしまう。

・ わかるものにきめられてしまう。

・ 安心を求める。が神経症の原動力。

・ 「まだ不安があります」。 ”まだ”とはどういうことか。表現の間違い。

・ おしなべて満点。

・ 知らない間にいろんなものさしができている。

・ 自分について、不十分・不完全な思いが強い。どっか違う、と。

・ 不全感と完全主義

・ 自分をしばる状況をつくってしまう。

・ 自分の何ものか(安心)を目的にしている。
 =「これではいけない」を思い続けている。
 =修養に熱心である。
 =人間としてのいい状態を目指している。

・ 薬で安心しているようではいかん。と思っている。

・ 論理の異なる世界は筋道が通らなくてあたりまえ。

・ ことばをとった場合、何もきめられていない。それだけ。

・ 熱心さ、向上心が人一倍。それで苦しい状況が続く。

・ 心の問題として解決すべきでない。

・ 理屈で聞いていた。論理化して聞いていた。わかったように話しているが、表現できるようになったのは数年前のこと。

・ 筋書きが残ってしまう。

【黒板MEMO】

・ 色即是空
  空即是色
  色不異空
  空不異色

・ 白隠慧鶴  「坐禅和讃」

 「衆生本来仏なり」



 

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今日は 怖がり克服にまつわる世間の誤認の例として、幽霊の話が話題にあがっていました。

幽霊がいなくなれば、神経症がふえる。と。

これまでの常識が、ここではいともあっさりと破かれていく様は、傾聴しているだけで、爽快です。

タイトルにある、「海軍精神注入棒」もそれに纏わる話題のひとつ。

いかに時代を象徴する世間の常識というのが、のんきでいいかげんなものか、

そしてここではそれをユーモラスとして感じられてしまう。

それはひとえに院長先生の表現技の賜物なんだなあ、と感服してしまいます。


【 MEMO 】

・ 度胸があるのがよい。それがそもそものまちがい。

・ 本当の怖がりでいなさい。

・ 「怖がりを克服するには、怖さになれることである。」←繰り返し遭遇することで、より恐怖になることもある。

・ 怖いものに対して、怖がっているのが一番強い。

・ 幽霊と神経症

・ 神経症を治すに、準備はいらない。ぶっつけにこのとおり。

・ 残るはびくびく。ひやひや。これを覚悟という。

・ それがおこったのはどうしてか。そっからが神経症。

・ 神経症と仲良くやりなさい←脱線。

・ 間柄を問うたら脱線

・ 作業したら治る。→形式が浅い。

・ 答えない。答えがない。

・ どっちむいてやっても光明である。

・ 心は他に頼りになるものはいらん。

【 黒板MEMO 】

・ 自己像

・ 肚(ハラ)

・ 覚悟(さとり-さとり)

・ 森本省念(せいねん) -(西田 幾多郎の弟子)

・ 光明偏照 十方世界



 

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更新が遅れておりすみません。

次回更新は11月5~7日の予定です。

あしからずご了承ください。

              09.10.30(fri)

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author : 金田 倫子
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