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三聖病院院長、宇佐晋一先生の講話録です。
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しばらく更新が間延びになってしまっていてすみません。

定期的に更新できるときとできない時がありますが、なるべく月2回のペースでは継続していけたらと思っています。

よろしくお願いします。


さて、今日は久しぶりの日曜講話。

講話が行われる作業室も今日は傾聴者で満席でした。

先生がご持参される掛け軸に、

みなさんのご足労を労うかのような先生のお心遣いを感じれるのは、

日曜講話ならではであるな、と感じています。


【MEMO】

・ 感情は普通論理に従うものなし。

・ 予防に熱心。

・ 言葉でとりあげられる。そこからさきはすべて虚構。

・ 神経症は考えによって成り立っているだけ。

・ あいうえお、abc、自分の名前。全部忘れることができます。

・ すべて意識の問題。ただそれが考えた意識では困る。

・ なにものにも関係ない個々のあり方。

・ 何を考えいていてもよい。その次に言葉を足さないだけでよい。

・ 自己意識の中にきめられたものが何ひとつない。

・ 言葉を使わなければ自分がそのまま宗教

・ 「養神」を計画的に達成してはならない。


【黒板MEMO】

・ 自己不全感。不安

・ 主観的虚構性

・ 病感(主観的障害)

・ 「不伝の如道をもって 胸間に掛在せずんば 見孫と称することを許さじ」
 
 / 大灯国師遺戒




 

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とある大学にて、森田神経質と他の人との比較を目的とした心理検査がされたそうです。

結果として、

森田神経質の特徴として挙げられる、「内向性、幼稚性、自己中心性、負けず嫌い」は他の人と

あまり差異がなかった。しかし厳密に見ると、自分はまだ不十分である、治さないといけないという

”自己不全感”と、こうでないとけいない、完全に治さないといけないという”完全主義”、という気質が

他の人と異なっていたそうです。

まさしく私のことである。ふむふむ、と頷きながらも、その気質を治すではなく、活かす道をここで教えて

いただいたことにとても感謝しました。



【MEMO】

・ 構造が与えられてしまう。

・ わかるものにきめられてしまう。

・ 安心を求める。が神経症の原動力。

・ 「まだ不安があります」。 ”まだ”とはどういうことか。表現の間違い。

・ おしなべて満点。

・ 知らない間にいろんなものさしができている。

・ 自分について、不十分・不完全な思いが強い。どっか違う、と。

・ 不全感と完全主義

・ 自分をしばる状況をつくってしまう。

・ 自分の何ものか(安心)を目的にしている。
 =「これではいけない」を思い続けている。
 =修養に熱心である。
 =人間としてのいい状態を目指している。

・ 薬で安心しているようではいかん。と思っている。

・ 論理の異なる世界は筋道が通らなくてあたりまえ。

・ ことばをとった場合、何もきめられていない。それだけ。

・ 熱心さ、向上心が人一倍。それで苦しい状況が続く。

・ 心の問題として解決すべきでない。

・ 理屈で聞いていた。論理化して聞いていた。わかったように話しているが、表現できるようになったのは数年前のこと。

・ 筋書きが残ってしまう。

【黒板MEMO】

・ 色即是空
  空即是色
  色不異空
  空不異色

・ 白隠慧鶴  「坐禅和讃」

 「衆生本来仏なり」



 

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今日は 怖がり克服にまつわる世間の誤認の例として、幽霊の話が話題にあがっていました。

幽霊がいなくなれば、神経症がふえる。と。

これまでの常識が、ここではいともあっさりと破かれていく様は、傾聴しているだけで、爽快です。

タイトルにある、「海軍精神注入棒」もそれに纏わる話題のひとつ。

いかに時代を象徴する世間の常識というのが、のんきでいいかげんなものか、

そしてここではそれをユーモラスとして感じられてしまう。

それはひとえに院長先生の表現技の賜物なんだなあ、と感服してしまいます。


【 MEMO 】

・ 度胸があるのがよい。それがそもそものまちがい。

・ 本当の怖がりでいなさい。

・ 「怖がりを克服するには、怖さになれることである。」←繰り返し遭遇することで、より恐怖になることもある。

・ 怖いものに対して、怖がっているのが一番強い。

・ 幽霊と神経症

・ 神経症を治すに、準備はいらない。ぶっつけにこのとおり。

・ 残るはびくびく。ひやひや。これを覚悟という。

・ それがおこったのはどうしてか。そっからが神経症。

・ 神経症と仲良くやりなさい←脱線。

・ 間柄を問うたら脱線

・ 作業したら治る。→形式が浅い。

・ 答えない。答えがない。

・ どっちむいてやっても光明である。

・ 心は他に頼りになるものはいらん。

【 黒板MEMO 】

・ 自己像

・ 肚(ハラ)

・ 覚悟(さとり-さとり)

・ 森本省念(せいねん) -(西田 幾多郎の弟子)

・ 光明偏照 十方世界



 

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お恥ずかしい話で恐縮なのですが、これほど三聖病院に関わりをもたせてもらっている

にも関わらず、スキ・キライ、内側を目的とした行動を日々とってしまっていることに、講話にくる度

愕然と気づかされます。もう知っている、わかっている、の脱線をどこかでしては、内側の悩みを

解決しないとならないと、内面の努力を気づけばしてしまっていることが私には日常茶飯事です。

我ながらに相当できの悪い神経質だと嫌気がさしますが、もし同じようなことで日々の幸せを台無し

にされてる方がいらっしゃるなら、忘却による脱線を矯正するきっかけになれたら、というのが

このブログをはじめるにあたった一つの思いです。

それからもうひとつには、是非多くの方に院長先生にお会いしていただきたいなぁ、ということ。

治癒とは全く関係のないことなのですが、ただ一つの感情の表現として。

今日も講話に来て、このふたつの思いがとても強くなりました。




【 MEMO 】

・ 覚えてもちかえる。そのあいだに考えにおきかえられる。

・ 人間以外の動物は言葉によらない精神生活。だから悩みがない。

・ 言語生活は人間の宿命

・ 忘れようとすればするほど刃物をとぐかのように鋭くなる。

・ どこでみなさんを煙に巻くか、ペテンにかけるか。

・ 人間にはスキ・キライの感情が原始的にある。

・ 人前でスピーチする機会のある方は、一番のもとがスキ・キライであることを話されてはどうか。

・ それはよい・わるい、の前の話

・ ゆゆしいというのは、すきというのと同じ

・ 感情はただ勝手に出てくる。なぜ、のルーツを尋ねない。

・ 価値的な見方=認識

・ こうしたら、ああしたら、を考えたのがおしかった。それが治らなくさせた。

・ おめでたい、は知ること、わかること。それは認識。そこにいいわるいの価値づけ・
  意味づけをしない。

・ 幸福がその日その日にやってくる。

・ スキでもキライでもご自由。

・ 全治とは幸福

・ 主体と客体が全くわからない状態が純粋体験

・ 主客がわかれているときは、もう知的になっている。

・ 不安を問題にするとき、不安が治す対象に、治す努力にうつってしまっている。

・ 「こうです」知的なしめくくりをやめて、感情のまま。

・ 決してコミュニケーションのない、人から人に伝わることのないただの事実

・ ただスキキライがあるばかり。

・ 世間の人は良し悪しではじめている。

・ 求めるところに、幸福の求められなさが出てくる。

・ 困らせた張本人は言葉。次に論理。

・ 心に関係ないこと、こういうのが自分という自己に関係のないことをしなさい。

・ したい・したくないの目的を果たすために行動しない。

・ 外の目的を果たすために行動する。


【 黒板MEMO 】

・ 快・不快

・ 努力をすれば幸福になる

・ 概念 (概:おおむね)



 

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  台風18号が接近間近に、今日は街中を不気味な風が吹き荒れていました。

  前院長は、台風接近を間近に控えた前夜、現作業室下に穴を掘って、何かがあった際に

  患者が非難できるように準備をさせたそうです。

  現院長はそれを見て、なんと変わったことをする父かと思ったと、そしてそのときの台風も

  今と同じ18号であったと。

  そんな、三聖病院の歴史と趣を感ぜられる話が、台風の不気味さと相反し、とても印象的でした。



【 MEMO 】

・ 内側に向かっては何が薬か。=症状

・ なぜかの先はすべて考え、概念。

・ 決める→<好き、嫌い>→<よいもの、わるいもの>

・ こころにひとつの方向が与えられた状態では治らない。

・ なぜかと説明する、をなくすのが(院長の)役割

・ 自分を知ることで、決めたのが悪い。

・ 言葉はものをきめる働きがある。ものを決めない言葉をもってくればよい。

・ 「えいままよ」

・ きくということはわかること。
  きくということはきめること。ことばを使うから。

・ 安心・不安を比べることがない。

・ 心に対立がおこるとすぐよりごのみがおこる。

・ 一つもちだすとそうでないものがすぐ決まってしまう。

・ そうでないことばがあればいい。「あるがまま」

・ ×受け入れる →受け入れる自分と受け入れられる症状にわかれてしまう。

・ 比較がない。対立がないときに同じこと(全治)がおきる。

・ 論理のあるばかりに、生き生きとしたものが見えなくなる。

・ ことばは生命そのものではない。

・ 本当でないものをつくりあげるのが言葉の役割


【 黒板MEMO 】

・ 所作

・ 病感の増大

・ 三黙室

・ 不問の論理
  

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author : 金田 倫子
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